小金井市立南小学校 お囃子教室




2月24日(木)、南小学校で5、6時間目にお囃子教室を行いました。
今回は3、4年生合同で、約120人(1クラス学級閉鎖のためお休み)と
人数も多く、寒い体育館で子ども達がどれだけ集中していられるか心配も
ありましたが、質問もたくさん出て、楽器に触れたり、一緒に踊ってみたり、
あっという間の2時間でした。

※写真は南小学校の先生から提供していただきました。HP掲載許可もいただいております。
  ありがとうございました。





まず最初に貫井囃子を見てもらいました。













 









 









 


演奏が始まり、獅子のときまでは大人しく見ていた子ども達も、ひょっとこが出てくると大喜び!握手したり、呼んだり、獅子で頭を噛んでほしいと頭を出したり、大騒ぎでした。最後の狐のときにまたひと盛り上がりして、10分間という短い時間でしたが、とても楽しんでくれたようでした。
実際の演奏を見たことで、これから始まる講義にますます興味が出てきたのかもしれません。お話し中はどの子も真剣に話を聞き、質問がたくさん出ました。





会長が講義を進めていきました。

ところどころ子ども達が質問して、それに答えて・・・という形で行いました。
先生方のなかにも話にうなずいたり、メモをとったりしている方がいました。




横笛の説明



すり鉦の説明






太鼓の説明



子ども達の質問は本当に様々でした。なかには「つけ太鼓の台(写真左上)は、神社の鳥居の形ですか。」、「お雛様の唄の『5人囃子』と同じですか。」など、私たちが今まで考えもしなかった質問もでて、子ども達の目の付けどころに感心してしまいました。
ひょっとこを踊っていたのが自分たちと同い年の子だと知ると「なぜお囃子をやろうと思ったのですか。」と質問があり、4年生同士で質疑応答する場面もありました。お互い慣れない質問や説明に一生懸命で微笑ましかったです(^^)




拍子木の説明




獅子舞の説明



そしてこのあとの楽器の体験では、時間の関係で全員すべての楽器に触ることはできなかったのですが、太鼓をポンッと叩いてみたり、鉦を鳴らしてみたり、笛の音がでなくて苦戦したり、初めての体験にみんな楽しそうでした。


そして最後は踊りの体験です!
120人全員で音に合わせて踊りました。簡単そうに見えますが、普段することのない動き、格好に慣れるまでは一苦労です。
どの学校のお囃子教室でもそうなのですが、子ども達はすぐにコツをつかんで踊れるようになってしまいます。けれど先生方はなかなか踊れません(笑)
南小学校でもやっぱり先生方のほうが苦戦していました。





 




 

3年生、4年生だと、まだそんなに照れもなく「やってみよう!」と踊ってくれるので、面白い動きに盛り上がります。この踊りにはこういう意味があります、という説明にもひとつひとつ驚いて理解して動いてみて・・・自分の変な踊りに笑ったり、できた!と隣の子に見せたり、体験することできっと子ども達もお囃子を身近なものに感じることができたのではないでしょうか。










 

最後に会長から、「貫井囃子を好きになれとは言いませんが、嫌いにならないでくださいね(^^)」と伝えました。「俺は貫井囃子好きだぞー!」という声があがり、私たちも大変嬉しく思いました。

後日いただいた御礼の手紙には、「とても楽しかった」「楽器が難しかった」という感想のほかに、踊りのときに教えた太鼓の文句を何人もの子が覚えていて書いていたのには驚きました!他にも、「貫井囃子に入りたいです」「貫井囃子に入るにはどうしたら良いですか」という言葉も多かったです。


貫井囃子保存会会員もそれぞれ仕事しているので、平日にお囃子教室を行うことは大変なことでもあるのですが、この授業で子ども達がお囃子を知るきっかけになり、後世に伝わっていく・・・伝統芸能にとって大きな意味のある2時間となることを願っています。先生方もカリキュラムだからと割り切らずに、伝統芸能の大切さを理解して授業に取り入れていただければと思います。


南小3、4年生の皆さん!またどこかでお会いしたら、ぜひ声をかけてください♪

 

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